弘前城の本丸石垣の解体修理工事始め式が9日、青森県弘前市の同城の本丸内堀で行われた。市は13日に本格的な工事に着手。膨らみが見られる一部分を2018年度までに解体し、23年度までに積み直す。大規模な石垣修理は1915年以来、およそ1世紀ぶりという。
 工事の対象は、天守台と本丸東側の石垣で長さが計約110メートル、2518石からなる。工事始め式で葛西憲之市長の合図により、作業員がクレーンで天守台東側最上部の左から5番目の石を外した。大勢の観客が見守る中、クレーンで約1トンの石を10メートルほど下の内堀に降ろし、「修羅」と呼ばれる木製のそりに載せた。
 葛西市長は「天守を動かした曳屋(ひきや)工事のように、石垣の解体も観光コンテンツとして活用していきたい」と語った。弘前市の主婦平栗志穂子さん(57)は「歴史的な場面に立ち会えて感動した。無事に工事が進んでほしい」と話した。
 弘前さくらまつりが開かれる22日以降は工事を中断し、5月10日に再開する。