◎秋田県知事に3選 佐竹敬久さん

 「県民の多くの思いを受け止めてきた責任は重い」。2期8年の実績を前面に出しながら、支援を受けた政党や各種団体と組織戦を繰り広げ、前職らを圧倒した。
 選挙戦で掲げたキャッチフレーズは「みんなの一歩で秋田が動く」。県議会や市町村と協調路線を築く政治手法を持ち味とし、「無駄なけんかはしない」と公言する。「県議会となれ合いだ」との批判に対しては「譲れないところは議論している」と反論する。
 「あきたこまち」に代表される稲作が盛んな県だが、農業産出額は東北最下位に低迷している。稲作偏重の構造を見直そうと、2013年度から野菜や花きなどを大規模施設で生産する園芸メガ団地育成事業を進めた。成果は着実に表れており、「1次、2次産業がしっかりすると、3次産業も良くなる」と自信を示す。
 一方、あらゆる分野に影を落とす人口減問題。対策は「道半ばだ」と率直に認める。「県民意識調査では産業振興への要望が強い。真っ正面から取り組む」と力を込める。雇用の場を創出することで、若者の県外流出を少しでも食い止めたい考えだ。
 秋田市内の公舎に妻睦子さん(69)、長女と暮らす。「猫と遊ぶのが一番」と7匹を飼う。そのうち1匹は、ロシアのプーチン大統領から贈られたシベリア猫「ミール」。「特注の餌代が高いんだよ」とぼやきつつ目を細めた。旧秋田藩主佐竹家の分家、佐竹北家の21代当主。69歳。仙北市出身。