地場産業の振興を兼ねて子育てを応援しようと、山形県長井市は11日、おもちゃや絵本など地元産の育児用品を詰め込んだオリジナルの「ベビーボックス」を、今月出産したばかりの女性に初めて贈呈した。本年度から年間200世帯をめどに、赤ちゃんが産まれた家庭に贈る。
 ベビーボックスを受け取ったのは、2日に四男を出産した同市の介護福祉士土屋祐美子さん(30)。

 市役所で行われた贈呈式で、内谷重治市長が幼児のベッドにも転用できるサイズのベビーボックスを手渡した。箱の中には十数点の育児用品が入っており、土屋さんは「予想していなかったので、とてもうれしい」と喜んだ。
 ベビーボックスのプロジェクトは、地域おこし協力隊員佐藤亜紀さん(29)がフィンランドの政策を参考に発案。市内の製紙会社や印刷所など事業所や漆職人、子育て世代の母親らが製作や企画に協力し、佐藤さんが代表を務めるNPO法人「aLku(アルク)」が開発と販売を担う。1箱3万2000円(税込み)でネット販売もしている。
 佐藤さんは「多くの方々の協力で実現までこぎ着けた。子育てを応援したいという気持ちが詰まっている。役立つことを願っている」と話した。