JR東北線の特急「はくつる」(上野-青森間)など東北各地と首都圏などを結んだ寝台電車583系の最終運行が8日、奥羽線秋田-弘前間であった。多くの市民や鉄道ファンらが駅や沿線で雄姿を見送った。
 同区間を2往復し、JRが募集した団体客計約600人が乗車した。昨年、千葉まで寝台で往復したという秋田市川尻小6年の石黒佑樹君(11)は「新幹線よりゆっくり走り、楽しかった」と、手書きのメッセージを手に乗り込んだ。
 583系は1968年に旧国鉄が製造。座席と寝台を切り替える仕組みを備え、昼夜を問わず走り続けた。引退する車両の走行距離は地球約190周分に当たる約750万キロに上る。
 30年近く整備に携わったJR秋田車両センターの三浦進助役(59)は「旧型で手間が掛かる分、愛着があった。お疲れさまと言いたい」とねぎらった。