青森県八戸市の八戸漁港の岸壁に、夜明け前から湯気が立ち上る。日の出を迎えるころ、市民や観光客らが続々と集まってきた。
 今年で14年目の「館鼻(たてはな)岸壁朝市」。冬季の休業を終え、春の訪れとともに毎週日曜の営業が始まった。最大で約350店の出店がひしめき、1日に数万人が詰め掛ける。朝市としては国内有数の規模を誇る。
 魚介類や野菜などさまざまな地元の食材が並び、人気の飲食店のテントには行列ができる。鮮魚店を営む古川京子さん(74)は「今日は天気がいいからお客さんも多いね」と話した。
 青森県おいらせ町の馬場浩喜さん(45)は常連客。妻と2人で両手いっぱいに買い物袋を持ちながら「まだ魚しか買ってないので、これから野菜を買います」と人混みの中に消えていった。
 売り手と買い手。人気の朝市には笑顔もあふれている。
文と写真 写真部・安保孝広

[メモ]東日本大震災の津波で館鼻岸壁に漁船が打ち上げられるなどしたため、2011年の朝市は夏まで見送られた。現在は毎年3月に避難訓練を実施し防災の意識を高めている。開催は12月まで毎週日曜日の日の出から午前9時ごろまで。連絡先は湊日曜朝市会0178(27)3868。