東京Vが試合の主導権を握る中、山形が数少ない得点機をものにした。今季初の2連勝をもたらしたのは21歳の汰木だった。
 後半22分、阪野の右クロスに瀬沼が頭で合わせたが、GKの正面を突いてはじかれる。ゴール前の密集で汰木は落ち着いていた。こぼれ球を拾うと、柔らかいタッチで操って相手守備をかわし、ゴール中央にシュートを決めた。
 今季8試合中6試合に出場。自身の今季初得点は経験のたまものだ。「試合に慣れてきて、ゴール前で囲まれても余裕を持ち、技術でいなせるようになった」と自信を得た。
 緩急をつけたドリブルで突破を図り、シュートに持ち込むのが汰木の魅力。昨季は厳しいマークや、けがもあり2得点にとどまった。木山監督は「彼がたくさん点を取れるようにならないと、上位に行けない」と今季の飛躍を期待する。
 チームはパスミスなどから攻撃を組み立てられず、苦しい時間帯も多かったが、前節まで3位と好調の東京Vを下し、雰囲気は悪くない。若きエースは「ゴールは自信になる。もっと自分の持ち味をがんがん出したい」と声を弾ませた。(山形総局・阿部萌)