児童数が減り、2012年度で閉校した山形県舟形町の旧長沢小が、パソコンの使い方などを学べる交流施設「長沢集学校」として活用されることになり、開校式が15日、現地であった。関係者や住民ら約50人が再出発を祝った。
 長沢集学校は町が中古パソコンの販売、修理、買い取りを手掛けるリングロー(東京)に無償で貸し付け。同社は中古パソコンを販売するほか、無料でパソコンの操作方法の相談に応じる。
 同社は校舎1階の約400平方メートルを改装。個別学習スペースや、大型の円形ソファを置いた休憩所などを設けた。「集学校」の名称は、人々が集ってほしいとの願いを込めた。
 見学に訪れた町内の主婦高橋ミツ子さん(67)は「家にパソコンはあるが、調べ物をするときしか使っていない。ここで写真加工の方法を習って、来年の年賀状に生かしたい」と開校を喜んだ。
 リングローは農村に新たな商機があり、今後有望な市場になり得ると判断。今回はそのモデルケースと位置付けた。碇(いかり)敏之社長は「農村地域ではIT機器利用のサポートが十分ではなかった。パソコンを使う楽しみを気軽に知ってもらう場にしたい」と語った。
 町は住民がITを学ぶことで生活の新たな楽しみを知り、地域のにぎわいが生まれることを期待する。森富広町長は「交流人口が増え、新しい形でここがにぎわいの場になってほしい」と話した。
 営業時間は午前7時~午後7時。施設は無料で利用できる。水曜定休。連絡先は長沢集学校0233(29)8255。