林業に若者の就労を促す「いわて林業アカデミー」が今月、開講した。岩手県の新事業。講義や現場実習で基礎を教え、高齢化が進む県内林業に新風を吹き込む。
 アカデミーは矢巾町の県林業技術センター内に開設。研修期間は1年で約1500時間の講義のうち8割近くを実習に充てる。森林法や林業経営、安全管理といった基礎知識を学ぶほか、測量や間伐の方法、チェーンソーなどの使い方を学ぶ現場実習を行う。
 県内の木材加工業者や生産組合と連携したインターンシップも実施する。林業をテーマにした長期間の研修プログラムは、東北では秋田、山形に次いで3例目。
 県内の林業就業者は2015年度末で1924人と前年から113人減少した。60歳以上が42%を占め、30歳以下は22%にとどまる。就業者の減少とともに高齢化が課題になっている。
 1期生には面接などで18~35歳の男性15人が選ばれた。横浜市出身の金子光雅さん(35)は炭焼きに興味があって林業を志したといい、「基礎知識をしっかり身に付け、地域に根ざした事業を目指したい」と抱負を語った。