東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が一部を除き解除された福島県飯舘村で今月、村特産のカボチャ「いいたて雪っ娘(こ)」の実証栽培が始まった。視察ツアーで訪れた首都圏の学生らが農作業を手伝った。
 実証栽培に取り組むのは、原発事故後も避難先の福島市で「雪っ娘」を育ててきた渡辺とみ子さん(63)。自宅の畑の20アールで6年ぶりに作付けする。営農再開に向け、除染で養分を失った土壌での生育状況や鳥獣被害、収穫物の放射性物質濃度などを検証する。
 旅行大手「エイチ・アイ・エス」主催のスタディツアーに参加した首都圏や関西の高校生~50代の男女約20人が作業に加わり、畑に鶏ふんと石灰をまいた。
 渡辺さんは「ゼロからのスタート。思いを共有し、一緒に歩みながら、福島の復興を見届けてほしい」と参加者に呼び掛けた。
 大学生の姉と参加した埼玉県八潮市の高校3年佐藤なつみさん(17)は「風評被害がなくなり、福島のブランドが復活するには何が必要かを考えていきたい」と話した。