原子力規制委員会は19日の定例会合で、日本原燃のウラン濃縮工場(青森県六ケ所村)の新規制基準への適合性審査について、基準を満たしているとして「合格証」に当たる審査書案を了承した。原燃が運営する核燃料サイクル施設の審査合格は初めて。
 同工場は原発の核燃料の原料として、核分裂しやすいウランを遠心分離機で濃縮する施設。事業リスクが小さいことなどから、規制委は新規制基準への対応を2018年12月まで猶予し、現在も操業している。
 審査書案は、配管破断によってガス状のウランが漏れても敷地外に大きな影響を出さない対策が講じられる点などを評価した。
 原燃は14年1月に同工場の審査を申請。16年9月に主要な審査を終えたが、同12月に原燃が工場の品質保証を巡って不正な評価書をまとめていたことが発覚。規制委が原燃に品質保証体制の改善を求め、審査合格の判断がずれ込んでいた。
 原燃は核燃料サイクルの一環として、規制委が審査中の使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)で回収したウランを将来、濃縮工場で再利用する方針。