わんど(私たち)の街で夢のプロ野球-。青森県では29年ぶりとなるプロ野球1軍公式戦が28日、弘前市運動公園野球場(愛称「はるか夢球場」)で開催される。地元が待ちに待った試合は東北楽天-オリックス戦。パ・リーグ首位独走中の東北楽天の初来県に、早くも盛り上がりを見せる。
 県内でプロ野球1軍の公式戦が開かれるのは、県営球場(青森市)であった1988年7月のヤクルト-広島戦以来。球場施設の不備などがネックとなり、長らく途絶えていた。
 弘前市は2014年に市文化スポーツ振興課を中心に誘致プロジェクトチームを発足させ、商工業者や野球関係者と連携して仙台市への東北楽天観戦ツアーなどを展開。官民協働の誘致実行委員会も組織した。
 15年11月には球場の全面改修に着手。先月末、県内初の人工芝グラウンドとして完成した。バックネット後方には津軽のシンボル岩木山をイメージしたメインスタンドを設け、収容人数も以前の倍以上の1万4800人に増やした。
 今月1日に開いたお披露目の見学会には市民約1000人が集まった。参加した市内の自営業七戸悠城さん(33)は「全国に誇れる球場ができた。ここでスター選手を見られるなんて夢のよう。28日は、もちろん観戦します」と話した。
 「弘鷲會(ひろわしかい)」を組織し、熱心に東北楽天を応援する公務員佐藤優さん(45)も「チームもすこぶる好調で、夜眠れないほどうれしい」と歴史的な試合を待ち望む。
 元東北楽天ジュニアヘッドコーチで市役所に勤める今関勝さん(46)=文化スポーツ振興課=は「県民にとってプロ野球が身近になる絶好のチャンス。子どもたちの夢も広がる」と話す。
 チケットの売れ行きは良く、「試合が近づくにつれて県内外から問い合わせが増えている」と市。地域経済への波及効果にも期待を寄せる。