秋田大教育文化学部の男性講師が、昨年3月に修了した慶応大大学院経営管理研究科の博士の学位論文で他人の文献を無断で引用したとして、同大に学位を取り消され、5月31日付で秋田大を辞職していたことが7日、分かった。
 秋田大によると、講師は昨年10月から地域文化学科地域社会コースで講義を担当していた。同大は講師の辞職の理由を「一身上の都合」と説明した。
 慶応大によると、「論文に不適切な引用部分がある」と学外から指摘があり、調査を開始。「目標志向的な消費者の選択行動を考慮したマーケティング・マネジメント」と題した博士論文の先行研究の説明部分で、参照先を示していない引用が複数見つかったため、今年4月に学位を取り消した。
 秋田大は事案を公表せず、講師が無断引用を認めたかどうかなどを明らかにしていない。同大広報課は「事実を調査した上で、公表するような事案ではないと判断した」と話している。