山形県白鷹町に400年以上受け継がれる「深山(みやま)和紙」を素材にした手作りの人形作品展が、町文化交流センターあゆーむで開かれている。立体と平面の作品合わせて200点以上が展示され、和紙が醸し出す温かみが会場を包み、来場者を魅了する。30日まで。
 展示品は全て、同町出身で栃木県小山市在住の和紙人形作家谷口ようこさん(69)の作品。20代から主婦の傍ら独学で人形作りを学び、40年以上「いつくしみ」をテーマに創作活動を続けてきた。
 子ども同士が遊ぶ姿や母子の触れ合う姿、和装や洋装の女性の姿などを顔の表情を入れず、無着色の和紙で柔らかく表現している。
 谷口さん自身の名前から「陽香人形」と名付けられた作品の数々。桐(きり)粉とのり、和紙を何重にも交互に張り合わせ、最後にやすりで磨くため、完成まで1年以上かかることもある。
 深山和紙の紙すきの伝承者は現在、1人しかいない。素材が手に入りにくいことや谷口さんの体調面などから、今回が最後の個展になる可能性が高いという。
 10、11日に谷口さんを講師に紙人形作りのワークショップが同センター内で開かれる。参加費は10日が1000円、11日が1300円。連絡先は、あゆーむ0238(85)9071。