秋田市を走っていた路面電車と昭和30年代の街並みを振り返る「秋田市電にゆられ展」が、同市中通1丁目の秋田県立美術館県民ギャラリーで開かれている。同美術館と県立博物館の共催で、13日まで。
 百貨店に向かう正装の家族連れ、主婦らが手伝った線路の除雪作業、混雑時に数台が連なって走る市電などの写真約430枚を展示。当時の8ミリフィルムの上映もある。
 「チンチン電車」の由来となった車両のかね、行き先看板といった資料も並ぶ。大半は鉄道愛好家が撮影、保存していたもので、遺族が県立博物館に寄贈した。
 馬車鉄道を引き継いで電車の運転が始まったのは1922(大正11)年で、41(昭和16)年に市営化。51年には秋田駅前-土崎間7.3キロで営業していたが、単線で増発が困難だったことやモータリゼーションの進展で65年に廃線となった。
 企画した県立博物館の畑中康博学芸主事は「市電があった昭和30年代の写真は少なく、暮らしぶりや街並みが伝わる貴重な資料だ。人々の格好など細かい点まで見てほしい」と話す。
 午前10時~午後6時(入館は5時半まで)。入場無料。連絡先は県立博物館018(873)4121。