超大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」の誘致を目指す「東北ILC推進協議会」は9日、福島市の福島高で講演会を開催した。スーパーサイエンス部所属の1、2年生約80人が宇宙の始まりを探る施設について理解を深めた。
 岩手大理工学部の成田晋也教授(素粒子物理)が、ほぼ光速まで加速させた電子と陽電子を衝突させ、素粒子を発生させるILCの仕組みなどを解説した。
 成田教授は「素粒子が宇宙の全物質の元になっている」と説明。素粒子の性質を調べることが宇宙の始まりを知ることにつながるとして「ILCは顕微鏡でありながら望遠鏡、タイムマシンでもある」と語った。生徒は「(電子の反物質である)陽電子はどう作るのか」などと質問した。
 終了後、2年の古山翔太さん(16)は「東北で他国と協力して研究できたら素晴らしい。自分も将来は研究に貢献したい」と話した。
 ILCは岩手県南と宮城県北にまたがる北上山地が、世界で1カ所の候補地に選ばれている。