衆院の定数を小選挙区で6、比例代表で4減らし、区割りを改定する改正公選法の9日成立を受け、東北は青森、岩手両県で小選挙区の定数が1ずつ減り、現行の25から23に見直される。青森、岩手、宮城、福島4県の計15選挙区で区割りを再編(地図)。各政党は次期衆院選に向け戦略の練り直しを図るとともに、候補者調整を本格化させる。
 青森は2区を南北に分割し、むつ市や下北郡などを新1区に統合。十和田、三沢両市などと3区を合わせ、新2区とする。新3区は4区の大部分と1区の五所川原市、北津軽郡で構成する。青森市旧浪岡町は4区から新1区に編入され、市の分割が解消される。
 4議席を独占する自民党県連の成田一憲(かづのり)筆頭副会長は「決まってしまったことは仕方がない。誰を比例候補にするのかが大きな課題だ」と頭を悩ます。
 岩手は3区の大船渡市、陸前高田市、遠野市などが新2区に統合され、面積は本州最大。3区の一関市と平泉町は4区に編入され、新3区となる。盛岡市旧玉山村は2区から新1区に入り、分割が解消される。
 2区は野党が統一候補として元衆院議員の畑浩治氏を擁立する。民進党県連の黄川田徹代表(岩手3区)は「広大な面積の2区などで活動を活発化させる」と話し、自由党県連の佐々木順一幹事長は「勢力結集を図る」と意気込む。
 宮城は2区を除く5選挙区で区割りが変更された。1区の仙台市太白区旧秋保町を県南の3区に編入。4区の松島、大郷両町、6区の南三陸町を5区に移し、線引きを見直す。
 4区に立候補を予定する民進の新人坂東毅彦氏は、5区に編入される松島町を地盤とする。党県連の桜井充代表代行は「地元出身者を念頭に候補者を選考しただけに残念。戦略を練り直す必要がある」と危機感を募らせる。
 福島は3区の西郷村が会津地方の4区に組み込まれる。2014年衆院選で、4区は維新の党(当時)の小熊慎司氏が自民の菅家一郎氏(比例東北)を約400票差で破った。村の有権者は約1万6000人。区割り変更が勝敗を左右する可能性がある。
 自民県連の吉田栄光幹事長は「有権者に混乱や不利益が生じないよう、これまで以上に村に入って地域の実情を受け止める体制をつくりたい」と話した。
 比例代表は東北ブロックの定数が1減の13となる。