東日本大震災で被災した岩手県野田村の津波防災緑地「十府ケ浦公園」と土地区画整理事業の竣工(しゅんこう)式が11日、同村城内地区であった。
 公園は、震災前に住宅地だった城内、米田両地区の災害危険区域約19ヘクタールに整備された。多目的広場や野田湾を見渡せる展望台を設け、憩いの場として利用できる。事業費は22億4100万円。
 公園西側の南北約2キロに海抜約8~12メートルの盛り土を施した。公園東側には、十府ケ浦海岸沿いに県が建設中の防潮堤(海抜14メートル)、国道45号と三陸鉄道の鉄路が走る堤防(同7.6メートル)があり、盛り土は「第3の堤防」の役割を担う。
 野田村は震災時、最大約18メートルの津波が襲い、37人が犠牲となり、約500戸に被害が生じた。村によると、防潮堤と堤防、盛り土で同規模の津波を防ぐことができ、それ以上でも流速を抑えられるという。
 城内地区12.9ヘクタールの区画整理は、総事業費17億6200万円。既に完成した災害公営住宅や一般住宅に78世帯が暮らしている。
 竣工式で小田祐士村長は「公園が村の復興のシンボルになると期待している。今後も安心安全なまちづくりを進めたい」と話した。