福島県は12日、奨励品種の「天のつぶ」などオリジナル米の生産・販売拡大を目指して県内の農協や流通業者と推進本部を設立し、初会合を県庁で開いた。今年栽培が始まった中山間地向け「里山のつぶ」も含め、生産指導や販売PRに取り組む方針を確認した。
 2011年から作付けしている「天のつぶ」は粒の大きさと歯応えが特長。本年度は約3000人が5300ヘクタールほどで栽培する。
 ただ東京電力福島第1原発事故の風評もあり飼料用米としての生産が多く、主食米でも外食や業務用の需要が高いのが実情。意見交換では、他県の銘柄米と店頭で勝負できるような「ブランドの確立が必要」との声が上がった。
 標高300メートルを超える地域向けに開発された「里山のつぶ」は粘りと甘味を備え、寒さや病気に強い。出席者からは「消費者に伝わりやすいコンセプトが欲しい」「コシヒカリより早い新米として売り出してはどうか」などの意見が出た。
 県の担当者は「県内の産地でもコシヒカリ偏重の傾向が続くが、オリジナル米の品質に対する評価は上向いている。いかに名前を売っていくかが課題だ」と話した。