秋田県仙北市の田沢湖の固有種で、山梨県から秋田県に展示用として貸与された淡水魚クニマス5匹が14日、7月1日に開館する同市の「市田沢湖クニマス未来館」に移された。
 展示されるのは、山梨県の施設で人工ふ化した2歳魚。5月10日、10匹が山梨県から県水産振興センター内水面試験池(北秋田市)に運ばれた。病気などのリスクを考慮し、半分の5匹を展示する。
 未来館の水槽は長さ2メートル、高さと幅が1メートル。飼育員は1匹ずつビニール袋に入れられたクニマスを慎重に水槽に放した。
 田沢湖のクニマスは電源開発などの目的で強酸性の水を導水したため、1940年ごろに絶滅したとされる。しかし、絶滅する前に田沢湖から受精卵を移された山梨県富士河口湖町の西湖で繁殖を続けた。
 未来館では田沢湖の環境や歴史を学ぶことができる。大竹敦館長は「過去を正しく理解し、一緒に未来を考えていく施設にしたい」と話した。
 未来館は24~26日に市民向けの内覧会を開く。