16日午前10時15分ごろ、仙台市青葉区片平1丁目の仙台地裁で「人が刺された」と裁判所職員から119番があった。宮城県警によると、被告の男が法廷で突然暴れ出し、取り押さえようとした40代の男性警察官2人を刃物で切りつけたという。顔や背中などを刺されたが、命に別条はない。県警は殺人未遂の疑いで、山形市鉄砲町1丁目、コンビニエンスストア店員淀川聖司容疑者(30)を現行犯逮捕した。

 地裁総務課によると、公判は同日午前10時、306号法廷(傍聴定員20席)で開廷。県迷惑防止条例違反の罪に問われた淀川容疑者は懲役1年の実刑判決を言い渡され、男性裁判官が理由を朗読中だった。淀川容疑者は保釈中で入廷前の所持品検査はなく、刑務官は付き添っていなかった。

 県警によると、被害者の警察官2人が容疑者を取り押さえた際、顔や背中、脇腹などを刺されたが、会話はできるという。

 傍聴していた男性によると、淀川容疑者は上下スーツ姿。判決宣告中に突然椅子の上に立ち、上着の両ポケットから果物ナイフとカッターナイフのようなものを取り出し、「でたらめ裁判だ」などと叫びながら、出口方向へ逃走しようとした。傍聴席はほぼ満席だったという。

 起訴状などによると、淀川容疑者は1月20日午後、仙台市宮城野区内のJR駅ホームで、女子高生のスカート内に後ろからカメラ付き携帯電話を差し入れ、下着を盗撮したとされる。