山形商工会議所は創立120周年記念事業として今秋、創業100年以上の老舗企業を顕彰する。対象は1917年以前から営業を続ける山形市内の会員企業で、本社を市外に置く事業所を含む。取り組みを契機に老舗企業の知恵を地域経済の発展に生かす考えだ。

 同会議所には3800事業所が加盟。顕彰は100年以上にわたって技術や雇用を守り、地域経済に貢献した企業をたたえるのが狙い。出先となる支店や営業所も「100年以上事業を継続しているのであれば功績は同じ」(記念事業実行委)と対象に加えた。
 応募用紙に創業年月や業種などを記入し、30日必着で申請する。実行委が内容を審査し、10月に山形市で開く創立120周年記念式典で表彰する。
 同会議所は会員登録時に本社の創業年を記入してもらっているが、出先は事務所を設けた時期が分からないケースが多いという。顕彰を通して会員の事業継続年数の把握も目指す。
 東京商工リサーチ山形支店によると、創業100年以上の企業は山形市だけで200社、山形県内は746社を数える。県内の企業全体に占める割合は3.3%で全国トップ。
 老舗が多い背景を同会議所の富田博専務理事は「紅花交易ゆかりの企業があるほか、堅実な県民性、戦災が無かったことが要因だろう」と分析。「老舗には時代を生き抜いてきた経験がある。蓄積を生かして人口減など社会の変化に対応し、他の会員の見本になってほしい」と期待する。