陸上の第72回東北高校大会は16日、天童市のNDソフトスタジアムで開幕した。初日は男女9種目の決勝があり、女子5000メートル競歩は木村和(秋田・横手)が25分6秒69で初めて頂点に立った。
 女子やり投げは兵藤秋穂(宮城・古川黎明)が50メートル13で初優勝。男子走り幅跳びは奥口遥史(青森・木造)が7メートル13で2連覇を達成した。
 第2日の17日は100メートルなど男女12種目の決勝がある。

◎残り200首位奪う/女子5000競歩

 最大約20秒、約100メートルまで開いた先頭との差は、終盤ぐんぐんと縮まった。残り200メートルでトップに立つとそのままゴールへ。女子5000メートル競歩で優勝した木村(秋田・横手)は「思い通りのレース。うれしいです」と笑顔で語った。
 レースは序盤から相沢(仙台二)が抜け出し、木村ら第2集団が追う展開。「離されて不安だったが、3000メートルすぎからペースを上げた。差が詰まったのでラスト1周でつかまえられると確信した」
 2年生ながら競歩経験は1年に満たない。1年生の夏までは800メートルなど中距離を専門としていたが、顧問の勧めで転向した。
 「陸上なのに走らないし、どこか恥ずかしさもあって、絶対にやらないって思ってた。でも、試しに始めてみたら練習した分だけ記録が出る。すごく面白い」
 中学時代は吹雪の中で練習を重ね、精神力が鍛えられた。女子部員10人がいる中、競歩選手が自分一人なのも苦にならない。
 インターハイが初の全国の舞台となる。「あと1分縮めて24分台を出さないと。まずは決勝出場を目指したい」。楽しげに話す表情は自信にあふれている。160センチ、49キロ。(岩崎泰之)

<奥口、復調し男子走り幅跳び連覇>
 男子走り幅跳びは奥口(青森・木造)が7メートル31で2連覇を果たした。青森県大会は6メートル94と調子を落としていただけに、「不安だった。連覇できてうれしい」と喜んだ。
 記録は1回目。100メートル10秒85のスピードを生かしてダイナミックなジャンプを披露。2回目以降は疲れもあって伸び悩んだが、調子が上向いているのは実感できた。
 昨年のインターハイ決勝は3ファウルで記録なし。「前回は初めての全国に緊張した。今回は7メートル40以上を跳んで、入賞を目指す」と誓った。

<女子やり投げの兵藤、50メートルを越え初優勝>
 女子やり投げは兵藤(宮城・古川黎明)がただ一人50メートルを越える50メートル13で初優勝。目標は54メートルだったと言い、「大会記録にも10センチ届かなかった。これで満足するなということ」と苦笑いだった。
 5投目までは最高でも48メートル53にとどまり、「どこか緊張していた。風を見る冷静さもなかった」。村上監督と話し合い、6投目はインターハイに向けて調整中のフォームに挑戦。助走を長く取り、やりのスピードを上げ、50メートルを突破した。
 「全国では50メートル台後半でないと勝負にならない。本番までの6週間でフォームを固め、最高の投げを見せたい」と気を引き締めた。