第4日は17日、東京体育館で行われ、女子シングルス準々決勝で世界選手権個人戦銅メダルの平野美宇(エリートアカデミー)は陳夢(中国)に0-4で完敗した。伊藤美誠(スターツ)も王曼ユ(中国)に2-4で敗れ、日本勢はベスト4に進めなかった。
 男子シングルス準々決勝では水谷隼(木下グループ、青森山田高-明大出)が李尚洙(韓国)に4-3で競り勝って18日の準決勝に進出した。丹羽孝希(スヴェンソン、青森山田高-明大出)は世界王者の馬竜(中国)に1-4で敗れた。
 ダブルスの男子は決勝で丹羽、吉村真晴(名古屋ダイハツ)組が馬竜、許シン組(中国)に0-3で敗れ、準優勝。大島祐哉(木下グループ)森薗政崇(明大、青森山田高出)組は準決勝で丹羽、吉村組に敗れた。女子は陳幸同、孫穎莎組(中国)が制した。佐藤瞳、橋本帆乃香組(ミキハウス)は準決勝で敗退した。

◎単は後半失速王者の壁厚く

 世界王者の壁は厚かった。丹羽が男子シングルス準々決勝、ダブルス決勝でともに敗れた。いずれも立ちはだかったのが世界ランク1位の馬竜。「カウンターを全部決めるくらいでないと勝つのは難しい」と厳しい現実を突き付けられた。
 シングルスは第3ゲームまで互角だった。「今まで相手のオーラがすごくて萎縮していたが、出だしから競り合えたのはいつもと違った」。狙い澄ましたバックハンド、正確なサーブレシーブ。2ゲーム先取された後に一つ取り返し、番狂わせさえ予感させた。
 だが、エンジンがかかった大国のエースを止められない。「相手の足が動いてきた」。馬竜が得意とするラリーでは分が悪く、後半は一気に押し込まれた。
 リオデジャネイロ五輪でペアを組んだ吉村と臨んだダブルスもストレート負け。最新の世界ランキングで自身最高の9位になったサウスポーは現時点での馬竜との差を「相手の調子が悪く、自分が絶好調でないと勝てない」と表現する。世界最高峰は近いようで遠い。(剣持雄治)

<伊藤は逆転負け、「実力不足」と涙>
 伊藤が珍しく涙で目を赤くした。1回戦で石川(全農)を破った中国の18歳のホープ、王曼ユを相手に2ゲームを先取しながら逆転負けを喫した。点差は競ったが「ここまでできて負けるってことは、本当に実力不足だと思う」と厳しい言葉を絞り出した。
 第5ゲーム。8-10から上回転の速いサーブを決めて1点差に迫った。効くと信じて続けて同じサーブを放ったが、今度は1本目がおとりだったかのように鋭いレシーブを返された。最後は「何のサーブを出せばいいのか全然分からなかった」とうなだれた。万策が尽き、力負けを痛感した。
 伊藤は16歳。王曼ユの可能性を「化け物みたいな選手になりそう」と感じている。バックハンドのラリーでは互角以上に渡り合うなど勝機はあっただけに「今勝たないと将来勝てない。まず、しっかり勝ちたかった」と唇をかんだ。