東日本大震災で被災した石巻市を約1400人が駆けた18日の第3回いしのまき復興マラソンで、オリーブで作った特別な冠が優勝者に贈られた。「復興のシンボル」として、オリーブの北限産地を目指す市の取り組みをPRする初めての試み。2020年の東京五輪・パラリンピックでメダリストにオリーブ冠を贈る構想もあり、関係者は活動をさらに推進する。
 オリーブ冠は直径約30センチ。枝葉を編み込んで輪にし、親子参加を含む18種目の優勝者計20人分を用意した。表彰式で賞状やメダルとともに贈呈。オリーブ冠を頭に載せた受賞者は、写真を撮ってもらうなどして喜んだ。
 2キロの小学1~3年男子の部で優勝した石巻市大谷地小3年武山徠稀(らいき)君(8)は「頭がちくちくするけれど、うれしい。家に飾りたい」と笑顔を見せた。
 市内のオリーブ栽培は14年7月にスタート。国内最大産地である香川県の生産法人アライオリーブから指導を受け、北上、雄勝、河北、牡鹿の4地区で現在、計約500本が育つ。
 今年1月に市や生産団体、石巻専修大などが産学官連携の石巻市北限オリーブ研究会を設立し、栽培技術の向上を図っている。冠の授与も研究会活動の一環で企画。市内で採れる枝葉の量はまだ少なく、今回は大半をアライオリーブからの支援で賄った。
 研究会会長の阪井聡至・市復興担当審議監は「今回は広く知ってもらうためのチャレンジ。技術向上や栽培規模拡大により、東京五輪でメダリストに冠を贈る夢の実現へ地元の機運を高めたい」と語った。