東北地方整備局福島河川国道事務所は、福島市などを流れる阿武隈川で、堤防の安全などを確認する船上巡視を地元のカヌー愛好家らと初めて共同で行った。
 区間は同市中心部の県庁裏-伊達市梁川の約23キロ。福島県桑折町のスポーツクラブなど3団体約30人が10日、計8艇のカヌーで参加。国道事務所のゴムボートと川を下り、堤防損傷や漂着物の有無を点検した。
 阿武隈川は「カヌー駅伝」が開かれるなどアウトドアが盛んだったが、東京電力福島第1原発事故後は利用が減った。桑折町の農業山木一芳さん(63)は「整備はほぼ行き届いていた。またみんなで遊べる川になってほしい」と話した。
 河川環境を研究する日大工学部の学生12人も参加。カヌー初挑戦の土木工学科4年藤枝康一さん(21)は「沈まないことで精いっぱいだったが楽しかった」と笑顔を見せた。