今、悩みを抱えている。大相撲幕内の「阿武咲(おうのしょう)」だ。難読なしこ名で、最初に名前を出す時はルビを振っている。
 青森・三本木農高を中退して角界入り。20歳で新入幕を果たした先場所は宣言通り10勝5敗の成績を残した。東北出身力士では貴ノ浪(三沢市出身、故人)以来の大関昇進も間違いないと期待される若手有望株だ。
 大関まで上り詰めれば、ルビを振る必要はないだろう。大関昇進と共に、しこ名を改めた横綱日馬富士にいまさらルビを振る必要はないのと一緒だ。
 本紙は文字の横に仮名を振る脇ルビを採用する。残念ながらスポーツ面は行間が狭いために適用外。かっこを付けて読み仮名を記すので、行数が増えてしまうことも。「記事はコンパクトに」。口酸っぱく言うデスクの顔が目に浮かぶ。
 今場所は東北出身力士最高位の東前頭6枚目に座る。176センチ、155キロの体で出世街道を駆け抜ける姿が容易に浮かぶ。記者の判断も待ったなし。時間いっぱいになってきた。(剣持雄治)