首都圏の若者らが漁村の日常を捉えた写真の展示会が、岩手県陸前高田市広田町の広田公民館で開かれている。何げない風景に焦点を当て、改めて地元の良さを気付かせるきっかけになっている。16日まで。
 東日本大震災後に発足し、被災した「浜の町」広田町を拠点に地域と都会をつなぐ活動をするNPO法人「SET」の主催。法人メンバーで首都圏の学生や地元住民が切り取った市内の風景や人物の作品約70点を展示している。
 明治大3年の飯塚麻美さん(20)=川崎市=は、寒い日の朝に捕れたての魚が食卓に並ぶ光景や、いつもにこやかなおばあさんが真剣にワカメの芯を抜く姿にカメラを向けた。「自分が暮らす日常を見つめ直そうと思うようになった」と話す。
 会場を訪れた、地元で暮らす畠山ミキ子さん(62)は「みんな、いい顔をしている。きれいな古里で自然と共にいい暮らしをしているんだと思えてうれしい」と感心していた。
 午前9時~午後4時(最終日は午後3時まで)。入場無料。