吉村美栄子山形県知事は11日の定例記者会見で、東海大山形高(山形市)を運営する「東海山形学園」が昨年3月、吉村和文理事長(57)が経営するケーブルテレビ会社(同)に設備資金3000万円を貸し付けたことに関して「適切に運用されているのであれば、よろしいのではないか」と述べ、問題がないとの認識を示した。
 市民オンブズマン山形県会議による学園の会計文書の情報開示請求に対し、県は一部を非開示としている。吉村理事長は吉村知事のいとこ。吉村知事が学園の融資を知ったのは、オンブズマンが県に非開示処分を取り消す訴訟を起こした今月3日だったという。
 オンブズマンは「私立学校法は企業への融資を収益事業として想定していない」と指摘し、県から私学助成費を受ける学園の融資を問題視している。この点について吉村美知事は「会計監査はしっかりしていると聞いているので、私がどうのこうの言う必要はないと思う」と述べた。
 会計文書を一部非開示にした理由に関しては「開示することで法人の正当な利益を害する。条例に基づいた従前通りの対応だった」と現場の判断を尊重した。