山形県米沢市三沢地区の天狗山(585メートル)の裾野に伊達氏が築いたとみられる大規模な遺構が見つかり、地元の歴史愛好家たちが解明に挑んでいる。市内で11日に調査報告会が開かれ、城やとりでの周囲に土石で築いた「曲輪(くるわ)群」が点在していることが縄張り図(城跡などの平面図)によって公表された。
 曲輪群は、天狗山を中心に南北約1.8キロ、東西約1.2キロの範囲に少なくとも6カ所確認され、形態は棚田状、または階段状の2種類。山頂や尾根ではなく谷間など低い場所に形成されているため、敵から見えないように造られた防御施設と考えられるという。
 調査に当たった米沢市教委文化課主任で、市民団体「舘山城保存会」の手塚孝顧問は「山形県内の山城では最大級で、伊達輝宗がこの地を治めていた16世紀中頃の遺構と考えられる。舘山城を守る場所だったのではないか」と説明する。
 天狗山にほど近い北側には国史跡に昨春指定された舘山城跡があり、晴宗、輝宗、政宗の伊達家3代が米沢支配時代(1548~91年)に関わったとされる。
 調査は今年4月から約2カ月半、NPO法人斜平山(なでらやま)保全活用連絡協議会(竹田昭弘理事長)を主体に行われた。