福島県いわき市小川町の住民組織「小川みらい協議会」は12日、自動車関連など6社で構成する「東北ギルドコンソーシアム」と連携し、電気自動車(EV)と太陽光発電を組み合わせたカーシェアリングの実証実験を始めた。住民主導で運営し、高齢化が進む中山間地域の交通インフラの新しい仕組みづくりを目指す。
 「ちょこっと乗りEV」と名付けた4台を小川町中心部に新設したEVステーションに備え、住民らに有料(約3時間500円)で貸し出す。ステーションには充電スタンドがある。実験は2019年2月まで。
 自家用車を持たない高齢者の通院や、グループでの買い物時の利用を想定する。小川町は約2300世帯で、市中心部までは車で約20分。列車やバスは本数や路線が少なく、交通弱者対策が課題だった。
 村上商会(東京)などギルド側がEVのほか、電源となる太陽光発電システム、車予約システムを提供した。利用者は事前登録してカードを取得し、インターネットを通じEVを予約する。住民以外も利用可能。
 協議会の島村守彦会長(59)は「住民が乗り合いで利用するなどコミュニティーが協力し移動の足を支える形を探りたい」と話す。
 ギルドは、住民の利用法やエネルギー収支などのデータを集め、将来のビジネス展開に生かす方針。