将来のサッカーJリーグ入りを目指す福島県社会人1部リーグのいわきFCを支援し、地域活性化につなげようと、いわき市やいわき商工会議所など官民6団体が8月下旬、地域協議会を発足させる。快進撃を続けるいわきFC応援の機運が市内で高まっており、J1清水に挑んだ12日の天皇杯全日本選手権3回戦も、大勢の市民がパブリックビューイング(PV)会場で声援を送った。
 発足するのは「スポーツによる人・まちづくり推進協議会(仮称)」。いわき地区商工会連絡協議会、いわき青年会議所、いわきサッカー協会、チームを運営するいわきスポーツクラブ(いわき市)も加わる。
 いわきFCはJ1を頂点とするカテゴリーではまだ「7部」。こうしたアマチュアチームを支援する官民組織は全国でも珍しい。
 運営するクラブはスポーツを核に人、まちづくりを進めており、各団体は理念に賛同。各トップが9日、「共にスポーツの力でいわき市を東北一の都市にする」との共同宣言を発表した。
 協議会は、ホームチームの機運醸成を図るとともに、市民参加型スポーツイベントの開催、各種スポーツ選手の育成強化、スポーツ資源を生かした観光客誘致などに取り組む。発足に向け賛同団体をさらに募る。
 市は「スポーツには地域を一つにまとめる力がある。チームの活躍は、いわき市を全国に売り出す効果もある」と期待する。
 いわきFCは2015年12月、米スポーツブランド「アンダーアーマー」を展開するドーム(東京)を親会社とする体制で始動。国内トップ級の環境で徹底した体づくりに取り組む。
 初出場の天皇杯は12日の3回戦で敗れたものの、2回戦でJ1札幌を撃破し、全国的に注目された。市民の関心も急速に上昇し、12日はJRいわき駅前の再開発ビルであったPVに市民らが詰め掛け、大きな歓声を送った。