岩手、宮城、秋田の3県にまたがる栗駒山(1626メートル)の噴火対策を話し合う栗駒山火山防災協議会は13日、前日の会議に続き現地調査を実施した。過去1万年のマグマ噴火でできたとみられる溶岩ドームや火砕流の痕跡を確認した。
 現地を案内した岩手大地域防災研究センターの土井宣夫客員教授(火山地質学)は、一関市の須川高原温泉登山口から続く登山道付近の黒い地表を栗駒山の噴火で起きた火砕流の痕跡と説明した。「スコリア」と呼ばれる堆積物が特徴だという。
 1944年の水蒸気噴火でできた昭和湖周辺のすり鉢状エリアでは、丸く盛り上がった岩山を観察した。西側に隣接する剣岳(つるぎだけ)の噴火でできた溶岩ドームとみられる。
 剣岳周辺では、複数の火口跡や溶岩が何度も流れ落ちた地形を確認した。
 協議会は今年2月に水蒸気噴火のハザードマップを公表。本年度中にマグマ噴火のハザードマップも作製する。