東京電力福島第1原発事故に伴う汚染水の浄化後に残る放射性物質「トリチウム」を含んだ処理水の海洋放出を巡り、吉野正芳復興相(衆院福島5区)は14日の閣議後記者会見で「福島県の漁業者をこれ以上追い詰めないでほしい」と述べ、全面的に反対する考えを明らかにした。
 吉野氏は「トリチウム水を基準以下の濃度で放出すべきだという科学者の意見もあることを承知しているが、風評被害が必ず発生する。漁業者に新たな不安をつくらないでほしい」と強調。濃度に関係なく、海洋放出すべきではないとの認識を示した。
 トリチウム水の処分方法は、有識者らによる国の小委員会が検討中。6月に就任した東電HDの川村隆会長は報道各社のインタビューに、海洋放出の方針を明言している。