東日本大震災で被災し休館していた岩手県山田町船越の「鯨と海の科学館」が15日、復旧を終えて再オープンした。待ちわびた地元住民ら多くの人々が訪れ、再開を祝った。
 開館前から約200人が列を作った。再開を告げるテープカットの後、復旧した館内を見て回り、世界最大級のマッコウクジラの骨格標本(体長17.6メートル)などに感嘆の声を上げていた。
 科学館は津波で床上約5メートルまで浸水。収蔵資料の大半が流失し、クジラの骨格標本も土砂をかぶった。職員はボランティアらと資料の洗浄、修復に取り組み、震災前と同規模の展示品を確保した。
 子どもを連れて訪れた、近所に住む会社員山﨑重光さん(35)は「震災前と変わらず安心した。以前のように子どもたちと通いたい」と話した。
 科学館では開館記念企画展「クジラ-縄文から現代-」を9月末まで開催。商業捕鯨で栄えた山田町の歴史や震災からの施設の復旧の様子を紹介する。
 開館時間は午前9時~午後5時。火曜定休(祝日は開館)。入館料は一般300円(小中学生150円、高校生、大学生200円)。連絡先は0193(84)3985。