福島県いわき市の薄磯海水浴場が15日、7年ぶりに海開きした。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故後、福島県内で再開された海水浴場は同市の勿来、四倉に続き3カ所目。好天に恵まれ、塩屋埼灯台を望む白砂の浜で家族連れなどが久しぶりの波の感触を楽しんだ。
 関係者がテープカットし、市の観光PR役の「サンシャインガイドいわき」の3人が初泳ぎ。踊りを披露した市内の高校5校のフラダンスチームメンバーも水遊びに興じた。3海水浴場とも開設は8月15日まで。
 薄磯は震災前、約26万人が訪れる人気の海水浴場だった。津波で地区の住宅は大半が被災。住民115人が犠牲になった。防潮堤工事が終わったことから、市が放射性物質検査などで安全を確認し再開を決めた。
 七回忌を終え、地元も受け入れ態勢を整えられると判断した。薄磯行政区長で、海の家を再開した民宿経営鈴木幸長さん(64)は「これからも海と生きていく。地域に響き渡る歓声と笑顔が復興を後押ししてくれると思う」と話した。