山形県は4日、奥羽、羽越両新幹線の早期実現に向け、沿線6県で構成するプロジェクトチームを結成すると発表した。9日に山形市内で初会合を開く。
 名称は「羽越・奥羽新幹線関係6県合同プロジェクトチーム」。メンバーは青森、秋田、山形、福島、新潟、富山の各県の課長級職員で構成する。
 両新幹線を活用した地域ビジョンの策定と、開通した場合の費用対効果の算出を行い、両新幹線の整備計画への格上げに向けた運動を理論的に支えていく役割を担う。
 設置期間は2019年度までの3年間をめどとし、2~3カ月ごとに会合を重ねる。年度などの区切りに報告書を公開して、政府などへの要望や提案に反映させる予定だ。
 奥羽新幹線は山形経由で福島-秋田間、羽越新幹線は日本海沿いの富山-青森間を結ぶ。山形県企画振興部によると、奥羽、羽越両新幹線と同じ1973年に基本計画決定した四国と山陰両新幹線では、沿線自治体が独自に費用対効果を算出している。
 吉村美栄子知事は4日の定例記者会見で「日本海側もフル規格新幹線でつなぐことが妥当と考えているが、プロジェクトチームでは整備手法についても議論する。費用対効果などを算出することで、要望や提案に説得力を持たせたい」と話した。
 山形県では16年5月、吉村知事が県内の自治体や経済団体に呼び掛け、両新幹線の早期実現を求める整備実現同盟が設立された。