◎苦難乗り越え表彰台

 苦難を乗り越えた末につかんだ表彰台だった。重量挙げ105キロ級で千葉がトータル256キロを挙げて3位。「メダルを取れるとは思っていなかった。苦労が報われた」と喜びをかみしめた。
 前半のスナッチは「自分のペースを保つため、無理のない設定」と言うように安全運転に徹した。110キロから3キロずつ増やし、3回目の116キロも難なく成功して後半のジャークに備えた。
 ジャークは悪癖があった。バーベルを胸から押し上げる際に、どうしてもフォームが崩れてしまう。十分に気を付けて競技に臨み、140キロは2回目で成功。勝負を懸けた最後の145キロは持ち上げられず記録が伸び悩む。「最後まで課題を克服できなかった」と悔しがった。
 2年で臨んだ昨年のインターハイはスナッチを3回とも失敗。ジャークも110キロ止まりに終わった。3月の全国選抜大会は、直前に右肩の肉離れを起こしてトータル220キロと振るわなかった。春以降はけがで十分にバーベルを持てない分、スクワットで下半身を徹底的に強化してインターハイに備えてきた。
 3位という結果を喜ぶ一方で「慢心してはいけない」とも話す。「国体に向け、気持ちを切り替えて、一から鍛え直す」。言葉に力がこもった。(伊藤卓哉)