レンズ製造の岩田光学工業(秋田県由利本荘市)は9日までに、東京地裁から破産開始決定を受けた。東京商工リサーチ秋田支店によると、負債総額は2016年3月期決算時点で約20億1200万円。決定は7月31日付。
 秋田支店によると、岩田光学工業は1941年創業。52年からカメラレンズを生産し、その後法人化した。73年に由利本荘市に秋田工場を開設。93年に実質的な本社機能を同工場に集約した。
 大手カメラメーカーとの取引で一眼レフ用やデジタルカメラ用のレンズなどを製造。売上高は13年3月期には20億円台だった。その後受注が低迷し、債務超過に陥った。16年11月に東京地裁に民事再生法適用を申請。同年12月に開始決定を受けたが、17年2月に再生手続きは廃止となった。
 同支店によると、東京の企業が岩田光学工業と譲渡契約を結び、秋田工場として稼働させている。