トヨタ自動車グループの部品大手デンソー(愛知県刈谷市)が田村市の完全子会社デンソー福島の敷地内に建設する新工場の安全祈願祭が9日、現地であった。来年10月の稼働予定で、ガソリンエンジン用の燃料系部品を製造する。
 安全祈願祭で、加藤宣明デンソー会長は「第2弾の工場を建てられることを大変うれしく思う」と語った。内堀雅雄知事は雇用拡大を期待し「復興の原動力になる」と述べた。
 新工場は鉄骨平屋で床面積約2万4000平方メートル。燃料ポンプや燃料噴射用ノズルの製造を順次拡大し、トヨタや国内外の完成車メーカーなどに供給する。
 従業員は2023年度までに、現在の約300人から600人にする予定。同時期までに見込む投資額は約150億円で、国の補助金約30億円を活用する。
 部品の現地調達も増やす考え。東北中央自動車道の福島、米沢両市間が本年度中に開通することも踏まえ、岩瀬雅俊デンソー福島社長は「山形など東北の近県から一つでも多く部品を購入したい」と話した。
 デンソー福島は東日本大震災などによる延期を経て11年10月に稼働。既存工場はカーエアコンやエンジン冷却装置を製造している。