廃校となった小学校校舎を利用した青森県黒石市内の観光施設「お山のおもしえ学校」のお化け屋敷が評判だ。手作り人形の不気味な表情と、鉄骨・一部木造校舎のレトロ感が相まって、昭和の雰囲気がたっぷり。青森県内外から訪れる見物客を楽しませている。

 お化け屋敷の開設は、黒石市で宿泊施設などを運営する会社の社長で、おもしえ学校の校長でもある福士収蔵さん(68)が発案。同市や弘前市に住む40~50代の大工や電気屋、広告制作者ら有志が昨夏、約100万円をかけて制作した。
 開設1年目の昨年は音や光で怖さを演出するだけだったが、今夏は扇風機や滑車を使って人形自体を動かす改良も加えた。
 お化け屋敷は教室2室を使い、全長約80メートル。入場者はろうそく型のライトを頼りに暗闇を進み、神社に置かれたお札を持ち帰る。弘前さくらまつりの小屋掛け興業の一つであるお化け屋敷などがモデルで、四谷怪談のお岩さん、ろくろ首などが突如現れる仕組みだ。
 制作責任者の工藤謙一さん(50)=黒石市=は「昨年は女子高生や合コンイベントの参加者が来てくれた。今夏は大人まで楽しめる」と自信満々だ。
 一方で、背筋がひんやりするエピソードも。「お化け屋敷に入った女子児童が体育館にある古い三面鏡をのぞいて、鏡の中に『女の人がいる』とつぶやいた」(工藤さん)という。真偽は定かではない。
 11月上旬まで(今月20日までは毎日で、21日以降は土日祝日のみ)。午前9時~午後4時。入場料は小学生300円、中学生以上500円。連絡先は津軽伝承工芸館0172(59)5300。

[お山のおもしえ学校]2006年度末に閉校した黒石市の旧大川原小をリニューアルした観光施設。「面白おかしく、黒石の活性化の拠点としたい」と、宿泊施設や「津軽伝承工芸館」などの運営会社「ツガルサイコー」(黒石市)が09年に旧校舎を約500万円で買い取り、約1200万円をかけて修繕した。プール跡地はマタギ資料館として、体育館は市民から集めた昭和の道具の展示室として使われている。校舎2階に青森市出身のクレヨン画家、孫内あつし氏のアトリエが入居している。