相手を打つ「しかけ」と、受け止めて打ち返す「応じ」の呼吸が重なる。なぎなた演技の山火、根反組は気迫のこもった剣さばきで準優勝。3年の山火は昨年まで2年続けて準決勝敗退だった。「互いを信じて2位に入れた」と最後のインターハイでつかんだ喜びに浸った。
 2組が同時に攻守の形を演じ、5人の審判員の判定で勝負が決まる。予選、決勝トーナメントを勝ち進んで迎えた準決勝。2度はねかえされた難関にも山火は冷静だった。2年の根反と息の合った動きで繰り出す技の切れがさえ、3-2の接戦を制した。
 根反は「先輩がしっかりと受け止めてくれて演技に勢いが出た」と振り返る。決勝こそ昨年の優勝ペアに0-5の完敗だったが、山火は「根反がいつも通りの演技を見せてくれて落ち着いていた。全力は出し切った」と満足そうに話す。
 5月にペアを組んだ。一戸中時代からの先輩、後輩の関係。お互い助言し合って演技をつくり上げた。
 「優勝して先輩を喜ばせてあげたかった」と根反。残念がる後輩を横目に、山火は笑顔で語った。「2位は悔しい。けど、うれしい」。頂点に一歩届かなかったが、2人で磨き上げた演技に悔いはない。(岩崎泰之)

(仙台市宮城野体育館)
 ▽演技決勝トーナメント1回戦
猿山-秋田(神奈川大付) 4-1 工藤-冨吉(青森・三本木)
根反-山火(岩手・一戸) 5-0 小沢-佐久間(山梨・甲府昭和)
設楽-丹野(山形・天童) 5-0 岩田-西守(福岡・須恵)

 ▽演技決勝トーナメント2回戦
根反-山火(岩手・一戸) 4-1 春山-松藤(熊本西)
有吉-塘(佐賀東) 3-2 設楽-丹野(山形・天童)

 ▽演技準々決勝
根反-山火(岩手・一戸) 5-0 有吉-塘(佐賀東)

 ▽演技準決勝
根反-山火(岩手・一戸) 3-2 別府-八木(愛媛・今治東中教校)

 ▽演技決勝
木村-井口(奈良育英) 5-0 根反-山火(岩手・一戸)