岩手県は6日、東京電力福島第1原発事故で途絶えていた台湾への県産リンゴの輸出を7年ぶりに再開すると発表した。岩手中央農協(紫波町)が台湾の商社と成約した。
 輸出するのは紫波町などで収穫した「きおう」「さんさ」「つがる」など7品種。台北市の百貨店で15~17日と11月に開催されるフェアに、計5.8トンを出品する。価格は国内の2倍程度を想定する。
 台湾への県産リンゴの輸出は2002年に始まり、年間最大131トンを輸出していた。台湾の市場に高級果物として受け入れられてきたが、11年以降は原発事故の風評で販路が失われた。岩手中央農協は農薬残留検査などの徹底で、輸出再開に備えてきた。
 県流通課の佐藤実流通改善担当課長は「訪日外国人旅行者の増加に合わせて県産リンゴをアピールし、台湾での需要を高めたい」と話した。