山形市の秋の風物詩「日本一の芋煮会フェスティバル」が、今年も同市の馬見ケ崎川河川敷で17日に開かれる。1992年の第4回から計約77万食の芋煮を作ってきた直径6メートルの大鍋「2代目鍋太郎」は経年劣化のため今回で引退、最後の大舞台で3万食の芋煮を提供する。関係者はさらにスケールアップした3代目を作ろうと、来年に向けて既に準備を始めている。

 現在の2代目鍋太郎はアルミ合金製で重さ約3.2トン。89年に始まったフェスティバルで第3回まで使われた直径5.6メートルの初代に続いて登場し、第4回から使われてきた。普段は会場近くの道路脇に展示され、毎年本番前にクレーンで会場に運ばれる。
 風雨にさらされて経年劣化が進んだことから、近年は溶接部分などに傷みが目立ち、検査や補修に毎年数百万円の費用がかかるようになっていた。
 今年のフェスティバルでは、鍋太郎の引退セレモニーも開かれる。山形商工会議所青年部の高橋竜彦実行委員長(42)は「全国区のイベントになったのも全てはこの大鍋があったから」と感謝を込める。
 フェスティバルの主催団体は既に「日本一の鍋太郎制作プロジェクト」を設立し、3代目鍋太郎の製作準備を進めている。
 同プロジェクトによると、2代目鍋太郎は2011年、岐阜県高山市の収穫祭「飛騨にゅうかわ宿儺(すくな)まつり」に登場した直径6.1メートルの大鍋に「大きさ日本一」の座を奪われたため、3代目で日本一奪還を狙う。
 直径は6.2~6.5メートルになる予定で、製作費は約2750万円。山形市内の鋳造、溶接業者などでつくる山形建築非鉄鋳物連合企業体が来年4月に作業を始めるという。
 今年の芋煮会フェスティバルは17日午前9時から。「鍋太郎」で作られる芋煮を食べるには整理券が必要で、午前8時半から1杯300円以上の協賛金と引き換えで配る。芋煮の提供は午前10時から。連絡先は日本一の芋煮会フェスティバル協議会事務局023(622)0141。