青森県むつ市の海上自衛隊大湊航空基地所属のヘリコプターが青森県深浦町沖に墜落した事故で、海自事故調査委員会は7日、搭乗員らの安全確認ミスが原因とする調査結果をまとめた。海自は事故原因が特定できたとして、自粛していた飛行訓練を8日以降に再開する。
 海自事故調によると、墜落した第25航空隊(むつ市)のヘリは8月26日午後10時半ごろ、青森県西方沖で護衛艦せとぎりから出発。約15分後、方位指示器の誤差を修正するため機器類の電源を切って再起動させようとした際、機体がバランスを崩し、立て直そうとしたまま海上に墜落した。
 暗い機内で電源を探すことにてこずり、搭乗していた4人全員の注意が電源に集中。高度や機体の向きの変化に気付くのが遅れたという。電源を切ったときの高度は約100メートルだった。フライトレコーダー(飛行記録装置)や救助された搭乗員の証言などを基に調査した。
 助かった隊員は後部座席左側に乗っていて、海水流入後に後部窓付近から脱出した。行方不明者はいずれもむつ市の機長佐藤佑樹3等海佐(36)、副操縦士田島裕顕3等海尉(24)、航空士内野博紀2等海曹(36)の3人。海自は今後も捜索を続ける予定で、今月中にも機体の回収に向けて無人潜水機を使った調査を始める。