東日本大震災と東京電力福島第1原発事故を風化させまいと、秋田県由利本荘市の会社社長真坂広男さん(67)らが、鳥海山山頂の鳥海山大物忌神社に特製の千羽鶴を奉納した。
 千羽鶴は、真坂さんが指定管理を請け負う由利本荘市の市休養宿泊施設「鳥海荘」の利用客らが、2012年から5000羽を折り続けた。昨年、地元の伝統工芸品「本荘ごてんまり」に取り付けて完成した。
 8月24日の登山には同市の山岳会員ら21人が参加。全ての千羽鶴を鳥海山の七高山頂上(2229メートル)まで運び、神社本殿には1000羽を奉納した。
 真坂さんは12年5月、七高山頂上に復興祈願の石柱を建立し、15年9月までに計100回登山した。真坂さんは「地域の協力が大きな力になった。今回の奉納を一つの節目にしたい」と話す。毎年5月の記念登山は今後も続ける。
 山頂まで運んだ後、持ち帰った千羽鶴の一部は鳥海荘に設置。他は「多くの人の目に触れる場所に置かせてもらえるのなら寄贈したい」と真坂さん。連絡先は鳥海荘0184(58)2065。