国の登録有形文化財に指定されている長井市の長井小第1校舎が2019年4月、「学びと交流」をテーマとした中心市街地の拠点施設に生まれ変わる。昭和初期に建てられた木造2階の建物は現在、外観の変更を最小限にとどめながら免震改修工事が進む。改修後はカフェや工房、ギャラリー、起業家スペースなどの入居が想定されている。市と市民有志の会は近く、地元の歴史的建造物の再生に向け、それぞれ寄付金を募り始める。

 長井小第1校舎は1933年、長井尋常高等小の校舎として建設された。現在も市中心部の市役所に隣接する長井小敷地内で、現校舎と平行に並んで立地している。
 建物は東西に長い桁行(けたゆき)93メートル、梁間(はりま)11メートルで、切り妻造り。正面玄関を中心に左右対称なのが特徴で、建設当時の面影を残している。
 耐震診断で大地震の際に倒壊の恐れがあると指摘され、2015年8月に使用禁止となるまで、職員室と特別教室として使用されていた。
 市は今年4月から事業費約7億8000万円をかけて免震工事を進めている。工期は18年12月までで、その間にテナントの内容や管理・運営主体を固める。
 市総合政策課によると、記録が残る1954年度から2016年度までの長井小卒業生は約1万3000人。保護者や近隣住民らを含めると同校関係者はかなりの数に上るため、市は今年10月から1年間、ふるさと納税で市外在住者から4000万円を目標に寄付金を募る。
 市民有志も今月16日に支援の会を設立し、市民を対象に1000万円を目標とする募金活動を始める。
 市総合政策課の竹田利弘課長は「市民になじみの深い木造校舎を再生させ、街ににぎわいを生み出したい。多くの人に支援してほしい」と呼び掛けている。