Bリーグ東北アーリー杯は10日、山形市総合スポーツセンターで山形-秋田の決勝があり、秋田がbjリーグ時代に始まった東北カップと合わせて2年連続4度目の優勝を果たした。仙台-岩手の3位決定戦は、岩手が競り勝った。
 決勝は、秋田が28点差の快勝。11-11の第1クオーター、小野寺らの連続7得点で勝ち越すと、その後は見る見るうちに引き離した。コート全体で積極的にボールを奪いに行き、26ものターンオーバーを誘った。攻めては個人技に頼ることなくチームが連動。12人中11人が得点を記録した。
 3位決定戦は、仙台が81-80の第4クオーター残り2秒、岩手の鈴木に3点シュートを決められ逆転負け。第1クオーターにパスミスなどからボールを奪われてつまずいた。最終クオーターにアシャオルらの得点で粘ったが及ばなかった。7アシストの志村が5ファウルを犯し、第3クオーターで退場したのも痛かった。

 ▽決勝
秋田 82/27-16/54 山形
      17-8
      16-13
      22-17
 ▽3位決定戦

岩手 83/27-14/81 仙台
      15-24
      23-22
      18-21

<秋田、前半に大量リード>
 秋田が別次元の強さを見せつけた。前半だけで20点差をつけ、早々に勝負を決めた。タイムアウトすら一度も取らなかった。クラロス監督は「選手が自分たちで流れを引き寄せると信じていた。大差で優勝できたのは選手たちの努力のおかげ」とたたえた。
 今季の特長である前線から激しく重圧をかける守備が効き、山形のフィールドゴール成功率を31.7%に抑えた。相手のわずかなボールコントロールの乱れを見逃さず、19スチールを記録。速攻から次々と得点した。
 新加入の司令塔、徳永は厳しい守備に加え、ドライブなどから12得点と活躍。「結果が出て自信になった。シーズン開幕までにもっと連動性を突き詰めたい」と力強く語った。
<仙台、終了間際に逆転許す>
 仙台は岩手に3点シュートを50%の高い確率で決められ、試合終了直前にも逆転の3点シュートを沈められた。18得点と奮闘した石川は「相手選手の特長を各自が理解して守れていない。(得意の)キャッチアンドシュート(パスを受けてすぐ放つシュート)を許してはいけなかった」と振り返った。
 チームは満身創痍(そうい)だった。9人で今大会に臨み、この日は前日の山形戦で右脚に違和感を覚えた主将柳川が欠場。さらに志村までも途中退場した。7人で戦った最終クオーターで意地は見せたが、最後に力尽きた。後藤監督は「シーズン中もけが人が出るかもしれない。そこをやりくりするのがコーチの手腕だ」と自分を責めていた。

<敗戦から学ぶ/山形・ジョセフ・クック監督の話>
 秋田に40分間、常にプレッシャーをかけられ、自分たちのプレーができなかった。それでも、諦めずに戦った選手たちを誇りに思う。この敗戦から学んでいきたい。

<自信になった/岩手・上田康徳監督の話>苦しい試合を勝ち切れて自信になった。それぞれの選手が自分の役割を果たしてくれた。選手同士でしっかりコミュニケーションを取り、クロスゲームでも焦っていなかった。