交通事故で両目の視力を失った雌猫「イワシ」の治療費などを賄うクラウドファンディング(CF)を実施した、宮城県七ケ浜町の犬猫ボランティアグループ「ももざくら・まっせる」(鈴木艶子代表)は12日までに、寄付を活用して治療費を完済し、合わせて保護犬のためのドッグランを塩釜市内に建設した。
 鈴木さんが受け取ったのは、CFで集まった91万円のうち手数料を除いた73万円。33万円を治療費返済に充て、残り40万円をドッグラン設置に使った。
 イワシは今年2月末、多賀城市内で車にはねられ、両目の視力を失った。塩釜市内の動物病院で治療を受け、8月上旬から鈴木さん宅で暮らしている。
 現在の体重は約3キロ。餌の時間になると、鈴木さんが鳴らした音を聞き付けて、自らキャットフードを食べるまでに回復した。いたずらされると怒ることもある。
 イワシの素性も分かった。事故に遭うまで多賀城市内の住宅街で、インドネシア人の女性から「しま」と名付けられ、餌をもらっていた。女性が捕まえて避妊手術を受けさせ、「地域猫」のように扱っていた。
 女性はイワシが急にいなくなり心配していたが、CF募集の報道を知って鈴木さんに連絡、寄付を申し出たという。
 ドッグランがあるのは塩釜市港町の私有地。縦6メートル、横3メートル、床面にコンクリートを敷き、周囲を1.2メートルのフェンスで囲った。1万円以上を寄付し、氏名を通知してきた人の名を記したプレートも掲げた。
 鈴木さんは「おかげさまでイワシの体調も良い。ドッグランは保護犬のストレス発散のため、私たちと同様の活動をしている人たちにも利用してもらいたい」と話す。
 ドッグランに関する連絡先は鈴木さんmomozakura05@gmail.com