東日本大震災で被災した宮城県山元町の沿岸部で、この夏の記録的な長雨に負けず、長ネギが鮮やかな緑のストライプを描いている。地元農家が設立した農業生産法人「やまもとファームみらい野」の畑では、今月下旬からの収穫に備え土寄せ作業が進む。
 やまもとファームは津波の被害を受けた土地を集約し、露地とハウスで野菜を栽培している。4月に苗を植えた長ネギは8月の雨で根腐れなどが心配されたが、水はけをよくしたことで順調に生育した。
 ファームの取締役斎藤誠一さん(34)は「何とか夏を乗り切り、ひと安心。被災した沿岸部の畑作はまだ試行錯誤だが、生まれ育った土地で昔なじみと一緒に働けるのは格別」と笑顔で汗を拭った。