◎1区/高い知名度 遠藤氏着々

 8選を目指す自民前議員の遠藤利明に、民進系新人の荒井寛が挑む。共産は新人の石川渉を擁立する。
 遠藤は前回、6割を超える得票率で旧民主、共産の両候補に圧勝。今回も五輪相で高まった知名度や後援会の組織力を武器に票を固める。積極的に地元入りし、街頭活動を重ねる。
 荒井は、役員を務めた山形青年会議所や県PTA連合会の人脈と、元県議の父親の地盤を起点に非自民の結集を狙う。いち早く山形市に事務所を開き、都市部から浸透を目指す。
 石川は組織戦で党勢拡大に挑む。

◎2区 農業者票 奪い合い

 3選を目指す自民前議員の鈴木憲和と過去2回続けて鈴木に敗れ、比例で復活した民進系前議員の近藤洋介が激突する。共産は新人岩本康嗣を擁立する一方、近藤との一本化に向けた検討を進めていたが、民進と希望の合流の動きで流動化している。
 鈴木は昨年、環太平洋連携協定(TPP)の衆院採決を棄権、農業者への配慮を示した。若さを強調し、子育て世代への浸透を図る。
 近藤はTPPへの批判を展開しながら、農業者票の切り崩しを狙う。精力的に地区座談会を開き、小選挙区奪還を目指す。

◎山形3区/加藤鮎氏、阿部氏が軸

 再選を期す自民前議員の加藤鮎子と、民進の推薦を得ていた無所属元議員の阿部寿一による戦いが軸。民進と「希望の党」との合流の動きを受け、阿部は希望との連携も視野に入れる。
 加藤鮎は前回、1488票差で阿部に辛勝。今回は父で元自民党幹事長の故紘一の地盤を固めてきた。
 阿部は昨年3月に立ち上げた「地方議員の会」を足掛かりに鶴岡市や新庄・最上地区への浸透を図る。
 共産は新人の加藤太一を擁立する見通し。阿部との一本化も検討したが、現段階で野党共闘は困難になっている。